世界の解像度を上げるブログ「せかいぞ」、第四回のテーマは「ししゃも」です。
11月7日は、ししゃもの日だそうです。
実は、皆さんがこれまで食べていたのは、ししゃもと見せかけて、本物のししゃもではないかもしれません!
この記事を読めば、たった数分だけで詳しくなれますよ!
日本固有の魚・シシャモ
本シシャモ
実は『シシャモ』は世界中でも北海道南部の沿岸でしか獲れない、日本固有の魚です。
回遊魚なので10月から11月に海から川を遡上して、川底に産卵します。
水揚げ量が少ないので、よくししゃもとして売られているものは代用魚、別の魚なのです。
それらと区別するために、本シシャモと呼ばれることがあります。
カラフトシシャモ
市販で多く流通してるのは、『カラフトシシャモ(カペリン)』という別の魚で、ノルウェーやアイスランド、カナダから輸入されています。
姿はシシャモと似ていますが、生物的には近くなく、味も異なります。
ししゃもが激減している!
1980年頃は2万トン水揚げされていたシシャモは、2000年頃には2000トン、そして2022年は190トンと激減してしまいました。
そのため、2023年は漁を行わない漁業組合も多いそうです。
本物のししゃもが食べられる日が戻ってきてほしいですね!
ししゃもの語源
アイヌ民族の伝説では、アイヌの神が柳の葉から「シュシュ・ハモ」という魚を作り出したそうです。
つまり、ししゃもの語源はアイヌ語で、漢字でも「柳葉魚」と書きます。
ラッコ、オットセイ、昆布なども、アイヌ語が由来です。日本語に溶け込んでますね!
ししゃもを楽しむ旅先
ししゃもの水揚げは北海道が日本一!
その中でも、北海道のむかわ町は、ししゃもで有名な港町です。
大正12年創業の大野商店さんは、代用魚を一切使わないししゃもの専門店です。
また、道の駅 むかわ四季の館では、ししゃも醤油サンデーを食べることができます!
さすがにこちらはカラフトシシャモだと思いますが、面白さとしてはありですね!
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以上、ししゃもについてまとめてみました!
生態系も、日本の食文化も、どちらも守ることができるよう、持続可能な漁業が続いていくといいですね。