世界の解像度を上げるブログ「せかいぞ」、今日のテーマは「牡蠣」です。
『海のミルク』と呼ばれることもある牡蠣は、実はすごい力を持っています。
この投稿では、牡蠣を食材と生物、2つの視点から見ていきます。
この記事を読めば、たった数分だけで詳しくなれますよ!
牡蠣の生態
牡蠣は一度着生すると、ほとんど動かない生き物です。
そのため、1つの体に卵と精子を持ったり、周囲の個体に応じて性転換したりして繁殖します。
筋肉が退化したことでほとんどが内蔵なので、独特の食感になります。
内蔵には亜鉛やタウリンなどが多く含まれています。
真牡蠣(まがき)
日本では真牡蠣と岩牡蠣の2種類がよく食べられています。
真牡蠣は浅い海や干潮時に水面上に出る場所に生息し、乾燥に耐えられるよう水分を多く含んでいます。
養殖では、ずっと餌が食べられるように海中に糸で吊るして成長させます。
放卵する前の秋冬が旬です!
岩牡蠣
岩牡蠣は水深5m以上の深場に住むので、餌が豊富なため、身が大きくなります。
敵も多いので、身を守るために殻が大きくて厚いです。
岩牡蠣の旬は夏で、海女さんが素潜りで獲った天然岩牡蠣は、希少なので高価です。
牡蠣の生産地
国内の牡蠣の生産地は、広島が60%で圧倒的1位です。
以下、宮城、岡山、兵庫、岩手と瀬戸内海と東北で上位を占めます。
世界で見ると中国が2位の韓国の約20倍とダントツ1位です。
中華料理の調味料のオイスターソースも、牡蠣が材料ですね。
水を綺麗にする
二枚貝はプランクトンや有機物を餌として取り組むことで、海水をろ過する働きがあります。
1匹の牡蠣だけで1日に400リットルもの水をろ過することができます。
東京湾では浄水を目的として牡蠣を養殖し、葛西海浜公園で50年ぶりに海水浴が復活したそうです!
以上、牡蠣についてまとめてみました!
多くの海水を取り込むので、川の上流に森があったり、海底から伏流水が吹き出す海では栄養を多く含みます。
反対に、有害な生活排水を取り込んでしまった牡蠣を加熱せず食べると、「あたる」と言われる症状になります。
よく注意して食べてくださいね!