世界の解像度を上げるブログ「せかいぞ」、2月2日は 麩の日ということで、今日のテーマは「麩」です。
お吸い物や鍋料理に入っていることのある麩ですが、何からできていて、どんな種類があるか知っていますか?
この記事を読めば、たった数分だけで詳しくなれますよ!
麩の基本
中国の「麪筋(メンチン)」というタンパク質のかたまりが、室町時代に日本に伝来、肉が食べられない僧の精進料理の食材として広まりました。
小麦粉と食塩水を練って作った植物性タンパク質のグルテンに、もち米粉を混ぜ合わせたのが麩の生地になります。
生麩(もち麩)
グルテンに餅粉を加えて蒸したり茹でたりしたもの。
60%以上が水分で味はないため、調味料や出汁などと合わせて料理の味を引き出す。
よもぎやゴマ、粟などを加えて風味や色をつけたり、モミジやイチョウの葉の型に形成して料理の飾りにもなる。
焼き麩
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グルテンに小麦粉を混ぜて焼き上げたもの。
常温保存で約2年間持つが、一度水に戻してから使う。
着色し砂糖を練り込んでから焼くと、麩菓子になる。
金属の棒に生地を巻き付け、回しながら直火で焼く『車麩』は、新潟や石川の伝統食材。
揚げ麩
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グルテンを油で揚げたもの。
香ばしく歯ごたえもあるので、ベジタリアンミールなど肉の代用品としても使われる。
岩手県南部から宮城県北部で食べられてきた棒状の揚げ麩『油麩(仙台麩)』が有名で、宮城県登米市では油麩丼という郷土料理がある。
以上、麩についてまとめてみました。
和食はユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。
植物性タンパク質がベースで健康食品としても優れ、自然の美しさや四季の移ろいを感じられる麩は、その食材の代表とも言えると思います。
料理の脇役に、ぜひ加えてみてはいかがでしょうか。